自然や科学に対する興味と「驚きの心」を芽生えさせることにより、こどもたちの心をより豊かにしたい。また、
おとなに対してもその人の人生に新たな輝きと喜びをもたらしたい。
(1)子どもたちに夢を・大人の人生に輝きを
科学に対する興味と自然に対するセンス・オブ・ワンダー(驚きの心)を芽生えさせることこそ、科学館の最も
大きな役割です。頭の中だけ、目先だけの啓発ではなく、来館者自身が夢の中に飛び込んでいるような空間を作り
上げることが必要です。
(2)学校や日常生活では味わえない知的興奮を
展示物、プレゼンテーションの内容が科学的にお粗末であったり、子供だましであったりしてはなりません。
大人も納得するような本格的な内容こそ子どもたちに必要です。またそれは、保護者、先生、一般の人々にも豊かな
喜びをもたらすに違いありません。
(3)訪れた人が参加できる施設を
ただ見るだけでなく、物にふれてイベントに参加できる施設である必要があります。そのためには、展示物だけ
でなく、科学教室や科学ショーのような行事を重視した運営を行うことが大切です。
(4)お金をかけるのではなく知恵をかける
資金に乏しくとも、工夫次第で楽しくためになる科学館は必ず実現可能です。努力と工夫を惜しまない熱意を持つ
ことが大切です。その熱意を民間から引き出すことが重要なポイントと考えます。