『大分サイエンス交差点』の第4回が、31名の参加者を得て、
大分市内のアートプラザで開催されました。
今回のテーマは「光のふしぎ」。
最初に高橋徹氏(大分高専教授)から光の現象(偏光、反射・屈折、電磁気など)について全体的なレクチャー があった後、偏光板を利用した各種の実験・観察、コーナーキューブの原理と光ファイバーの説明、 グレーティングシートを使った分光実験、最後に光速度の測定実験を行いました。 |
偏光板を利用して身の周りの光がどのように偏光しているかをみる実験。最も身近なケイタイ画面が
はっきりと偏光していることが分かる。皆さんとってもいい顔しています。水面の反射光も偏光していることを確認しました。
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光の反射の特性をコーナーキューブを作ってみることで確認。コーナーキューブは
月面に置かれてレーザー光線を反射することで、地球−月間の距離測定に利用されています。更に、光ファイバーの中を光が全反射することに
より遠方まで伝わっていく原理をモデルを使って実験しました。
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グレーティングシートを使用した分光器を作成。空の明かり、蛍光灯、ろうそくの光などを観察
し、光がスペクトルに分かれることを実感しました。 (一番右の写真)最後に珍しい光速度の直接測定実験を行いました。550mの光ファイバーを経由した光パルスと直接入力した光パルスの到達時間 の差から光速度を測定します。写真において左の波形が直接光、右下にシフトした波形が光ファイバー経由 のもの。時間差は約2.8μs(100万分の2.8秒)。ファイバーの屈折率=1.5とすると、 550m÷2.8μs×1.5=295000km/s との結果がでました。 |
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